大阪河崎リハビリテーション大学
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古井 秀

古井 秀
理学療法学専攻

もっともしんどい人が輝くとき

人にはだれしも理想に燃える頃があるでしょう。そんなときは自分のことは棚に上げて、自分より「しんどい人」が輝くのがたまらなく誇らしく思えるものです。それは「誰かのため」とか「苦労が報いられたから」ではなく「この世の中まだ捨てたものじゃない」と感じさせてもらえ、元気をもらえるからです。リハビリテーションの現場には、そんなことでもなければ成り立たないくらいハンパない場所なのかもしれません。

徹底して現場実践にこだわると、社会への影響力に行き着く

私が理学療法士として町行政に就職して2年目にNHKの朝の番組のテレビ取材を受けました。その番組のタイトルは「本音で暮らしたい~障害者の妻との日々~」です。このタイトルが物語るように、理学療法士として歩み始めた頃の私は公私ともども、当時の在宅障害者の置かれていた現実の中で、悔し涙や汗を流しながら関わることが生きる糧でした。直面した在宅現場の厳しい現実の中で、恥ずかしげもなく、もがいている自分の生き様ごと公開し、問題の存在をアピールすることも多くなりました。そんな場合、たいていは当事者や周囲の助けに支えられるのです。援助するどころか、教えられ救われるばかりの日々で気がつくと12年が過ぎました。多くの傑物・先人の方々とのご縁も頂き、結果的に少しずつ現場一辺倒から社会に主張する方向へ軸足が移っていました。一人で出来ることなどたかが知れていて、一人でも多くの志を持つ人を増やすことの方が、社会のいたるところで、当事者を中心にしたチームワークが実現できるかもしれないと思い始めていました。やがて恩師の元で再び博士後期課程で学ぶ機会を得たのも、これら地域での経験の賜です。
人生、初めからのシナリオなどありません。Let’s make a change!

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