「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
介護福祉士(2012.07.20UP)

どんな仕事?

●専門的に日常生活を介護し、指導する
福祉施設や在宅で、日常生活を営むことに支障があるお年寄りや障害者が、少しでも自立できるように、専門的に日常生活を介護し、本人や家族などに指導するのが介護福祉士です。
介護福祉士の活動の場は、福祉施設(福祉施設介護職員など)や自宅への訪問(ホームヘルパーなど)に分かれます。

●トイレの付き添い、入浴の介助など、日常生活全般にわたる介助
たきりや痴呆症のお年寄りのための福祉施設で働く介護福祉士の仕事は、トイレの付き添い、入浴の介助、食事の世話など、日常生活全般にわたります。
身体的機能回復のためのリ八ビリ介助では、理学療法士とともに、専門知識を生かして、機能を少しでも回復させるように努めます。
利用者の自宅を訪問して介護をする介護福祉士は、利用者に代わって、買い物・食事の支度などの「家事援助」、入浴介助や身体を拭く清拭などもします。

介護福祉士になるには

介護福祉士になるには、国家資格が必要です。国家資格を取るには、介護福祉士国家試験にチャレンジする方法と介護福祉士養成校(専門学校・短大・大学など)を卒業する方法があります。
一昔前は、介護福祉士養成校は、ほとんど専門学校の一人舞台でしたが、近年は、短大や大学でも、介護福祉学科やコースを設置する学校が増えています。
専門学校や短大の介護福祉士養成学科(教育期間は2年が多数)を卒業すれば、無試験で資格が取得できますから、これが介護福祉になるための一番の近道です。

必要な免許・資格は?
介護福祉士になるには、国家資格を取得しなければなりません。国家試験を受験する場合は、社会福祉概論や介護概論、精神保健や介護技術などの筆記試験12科目と、介護等における専門的技能の実技試験(筆記試験合格者のみに課せられます)があり、専門に勉強するか実務経験がないと合格は難しいものとなっています。なお、介護福祉士の資格には、現在のところ1級、2級の区別はありません。
社会に果たす役割は?
わが国の高齢化は、世界的にも1、2を争うスピードで進んでおり、介護あるいは支援を必要とする高齢者は増加の一途をたどります。
こうした中で、介護福祉士の果たす役割は非常に大きく、大学をはじめ、短大、専門学校においても介護福祉の資格を取得できる学科の増設が進んでいます。
介護保険制度の導入により、ホームヘルプサービス、デイケアサービスなど、サービス利用の裾野が拡がり、サービスの利用も大幅に伸びています。
こういった状況下で、望まれるのは介護サービスの質の向上と運用面での改善と言えるでしょう。
求められる適性・資質は?
お年寄りに限らず、介護を必要とする人は、身体だけでなく精神も弱っています。そういった人を介護するわけですから、介護技術だけに習熟するのではなく、心もケアするという気持ちが大切です。
お年寄りに親切にできる、あるいはハンディを持った人に手を差し伸べられるような優しさがもっとも必要な資質ですが、さらに、その優しさを行動に結びつけられる、まめさ、行動力も要求されます。
また実際には、入浴介助など、体力を必要とするケースもありますから、健全な身体も要求されます。
介護は、仕事に就くという以外にボランティアという精神が重要なのです。

介護福祉士の仕事内容

【福祉施設】施設での介助
特別養護老人ホームなどの老人福祉施設、また障がい者福祉施設に勤務する介護福祉士は、食事・入浴・排せつなど身の回りのお世話をするのが主な仕事になります。

【在宅介護】利用者宅を訪問
地域の在宅介護支援センターに所属し、訪問先の家庭で介護サービスを行う介護福祉士も多くいます。身体的な介護のほかに、掃除・洗濯・調理などの家事援助も行います。

【助言指導】家族へのアドバイス
介護を必要とする本人だけでなく、介護の悩みやストレスを抱える家族を支えるのも大切な仕事。介護方法のアドバイスや指導をはじめ、精神的なケアも行います。

介護福祉士の現状・将来性

わが国は世界でも例がないほど、急速に高齢化が進んでいます。そうした社会を背景に、寝たきりや認知症の高齢者、また心身障がい者の人たちが、安心して介護を受けられるようにと制定されたのが介護保険法であり、その専門家が介護福祉士です。高齢者や障がい者は本人の1割負担でさまざまな介護サービスが受けられるようになり、介護サービスへのニーズも高まっています。また近年は、特別養護老人ホーム、老人保健施設などのほかに、少人数で家庭的なグループホームが増加。さらに介護ビジネスへ参入する企業も増えつつあり、介護福祉士の資格を持った人材の活躍の場はますます広がりつつあります。

お仕事DATA

【平均収入】
地域や勤務先によって収入はさまざま。福祉施設に勤めた新卒者の場合、常勤で諸手当込みで月収15~20万円ほど。非常勤の場合は、時間給計算のところが多いようです。

【勤務時間】
福祉施設での常勤の場合は、早番・遅番・当直など勤務時間はその日によって異なるほか、勤務はシフト制になっているところがほとんど。

【必要資格】
福祉施設では無資格で働くこともできますが、国家資格である介護福祉士を取得しておいたほうが、給与・待遇面で有利です。また、短期間の実務経験で介護支援専門員(ケアマネージャー)を受験できるので、ぜひ取得しておきたい資格です。

先輩の声

高校のとき、母が祖母の介護をしていた姿を見ていて「介護って大変だなあ」と思うようになり、それについて勉強したい、という気持ちになりました。専門学校のときは、実際に介護をする方が隣にいて、助言をするという実習が中心でしたが、現在は、介護士として自分で考え、仕事をしています。

この仕事をしていて、利用者の笑顔が一番うれしいです。車椅子で進むことが上手にできなかった人ができるようになったり、立っているのが不安定だった人がいつのまにか安定したときなどの変わり目を見ると、この仕事をしてきた甲斐があったとつくづく思います。

基本的な知識や技術を身につけるということは当然ですが、現状の技術に満足せず、常に勉強を心がけています。調理のこと、栄養のこと、さらには入浴法も勉強しました。入浴では、ただ介助法だけでなく、体調など身体の様子すべてを学ぶという意識が持てるようになりました。

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