弘前学院大学
学長
大学での「学び」とは、、、結局のところ、何でしょうか――――
人間が人間らしく良く活きることができる社会を創る、この課題を建学の精神に基づきつつ、学問的に、また実践的に追及するのが、弘前学院大学の教育・研究・社会貢献の目的です。
そのために、徹底した少人数教育を主体に、基本的なコトバの習得から、基盤的知識・技能を十分に身に付け、それを土台にして、豊富な演習や実習での訓練を通して実践的・応用的能力を養成し、専門職業人の育成を目指しており、その成果を公表しています。
柔らかな緑に包まれ、荘厳さを湛えた本学のシンボルである礼拝堂や、140年の歴史を刻む国指定重要文化財・外人宣教師館を擁し、学びにはこれ以上ない穏やかで温かい環境です。
――――みなさんを、お待ちしております。
建学の精神「畏神愛人」
弘前学院は、1886(明治19)年に青森県における最初の女子普通教育学校として、本多庸一によって創設されました。本多は、津軽藩弘前出身のキリスト者であり、青山学院第2代目院長としてまたメソジスト教会初代監督として知られ、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造などと並ぶ日本におけるキリスト教主義教育の先駆者でした。本多先生は、キリスト教の精神を基に「畏神愛人」を信条とされました。
神を畏れるとは、聖書に示されている天地の創造者のみを主(神)として拝すること、即ち特定の思想や人物及び自己を絶対化せず、他のなにものをも神格化しないということです。隣人を愛するという事は、自己と同質の人あるいは仲間ではなく、他民族及び自己と異なる一人ひとりの人格と個性と立場を尊重し、受容することです。
本学は、キリスト教の精神と、本多先生の信条を建学の基とし、このような人間形成を教育の根底に据えて、その上で高度の専門の知識と技術を習得することを目指しています。