安村清美教授
副学長
副学長
人と共に生きる人間力を ― 春に思う
春は、様々な姿を私たちに見せてくれます。
陽春、春風、春霞、春一番、春嵐、春寒、そして春告鳥に桜。
自然の移ろいは私たちの歩みにも似て、心地良い陽射しの中で仲間と共に穏やかに過ごす時があれば、予期せぬ出来事に右往左往する時もあります。
春は、新入生を迎え、また学生たちもそれぞれに進級し、心あらたまる時でもあります。大学の4年間を人生の季節に準えると、いったいどのような季節が巡ってくるのでしょう。 例え、どのような季節に出合おうとも、学生、教員共に「自己と他者、そして私たちが生きる社会」について、福祉、保育、教育という専門性を通して、また教養としての学びや研究を通して考え抜き行動し、互いに支えあう一人の人間として自律・自立していくための礎となる足跡(そくせき)としたいものです。人と共に生きる人間力を、多角的に自分のものとして欲しいと思います。そして、その仲間が次第に増し共に支え合うことができるようになることが、大学生としての生活の充実にも繋がっていくはずです。
巡る季節の中に一人一人の生命を重ね合わせ、これから来る季節―春夏秋冬―を皆で創り出していく様を思い描きながら、共に、ここ田園調布学園大学で過ごしていきたいと思います。