土井　悠生奈さん（酪農学園大学）からの声

幼い頃の「原体験」が畜産業を支える夢へとつながった。

札幌生まれで東京育ち。幼稚園の頃、親戚の牧場で子牛にミルクをあげたことが動物好きになった「原体験」です。
高校時代に再び牛と触れ合う機会があり、獣医という目標が生まれました。本学は学内に多くの牛がいて、乳牛研究会というサークルがあるのが魅力です。入学してすぐに入ったこのサークルで牛の飼養管理を学び、学類の垣根を越えて先輩や友人と出会えたことは私の財産。畜産界の多分野に人脈が広がりました。
また、ゼミで学んだ牛の群管理は群れという大きなくくりで問題を検討し、全体の状態改善を図る学問です。道内の情報が集まる連合会なら、この研究を生かした「大きな仕事」ができると考えて就職を決めました。
家畜の保険の審査が私の主な業務です。テレビ電話で道内各地にいる獣医師と相談しながら牛を診て、保険の対象となるかどうかを審査しています。研修期間中の今は本会の研修施設で牛の診療も行っています。獣医も農家も、畜産に関わる人は全て「牛を良くしたい」という思いを一つにしています。北海道全体で牛の病気を減らし、畜産業の生産性向上につなげるのが私の目標です。