学長よりみなさんへのメッセージ
学長の石崎誠也です。このページをご覧の皆様へご挨拶を申し上げます 。
《リーガル・マインド=法的に考える力=を培うことの大切さ》
法は人間社会のルール(規範といいます)です。人間社会には多くのもめごとや矛盾がありますが、そこにある人々の悩みを、人間的な目で捉え、その解決策を法的な説得力をもって導き出すことが求められています。「人間的な目」というのは、一人ひとりを大切にすること、すなわち人間の尊厳を守ろうとする見方だと思います。「法的な説得力」とは、お互いに認め合う法規範(それは法律のように成文化されたものもあるでしょうし、法治主義原則のように、明文化はされていませんが今日の重要な法原則として多くの人が認めているものもあるでしょう)から理論的に自己の主張を根拠づけ、多くの人にそれを理解してもらう力であると思います。
私は、このように人間的な目で社会の諸問題を捉え、理性的かつ理論的に問題を解決しようとする思考こそがリーガル・マインドであると考えています。そして、このようなリーガル・マインドを培う教育を大切にしたいと思います。
《少人数で一人ひとりに丁寧な教育》
本学は入学定員100名の小さな大学です。しかし、それだけに一人ひとりに寄り添った教育ができるものと考えています。本学では入学時の基礎演習から卒業年次の専門演習まで、学年毎に少人数の演習(ゼミナール)を用意し、討論する力・プレゼンテーションの力・文章作成の力を身につけるようにしています。またこれらの少人数の演習を通じて、新たな友人関係も育まれていくことでしょう。
今、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)問題のため、教室での授業(対面授業)が困難な大学も少なくありません。しかし、本学では、対面授業や、対面授業と遠隔授業を併用する授業を、学生や教職員の感染を防止するためにきめ細かな対応をしながら実施しています。ある意味では、小回りが効く大学だからできることかも知れません。
一人ひとりの学生に丁寧な教育を提供すること、これは本学の大切な特徴であり、今後ともそれを実施していきたいと考えています。
令和4年4月
高岡法科大学長 石崎 誠也