CMクリエイター
(株)デジタル・ガーデン
“好き”以外の理由では頑張れない、辛さの先にある達成感が自分を成長させる。
卒業後に(株)デジタル・ガーデンに入社。その後、さまざまなCMにエディターとして参加。 主なCM作品としては、パナソニック、富士通、トヨタ、SAPPORO、HONDAなどがある。 また、2013年に自主制作映画『十人十色』がSKIPシティ国際映画祭にノミネートされ観客投票で2位を獲得。現在はCMクリエイターとして活躍中。
資生堂やトヨタなど一流企業のCM編集を手掛けていらっしゃいますが、そもそも動画編集という仕事はどういう仕事なのでしょうか。
簡単に言うと、撮影した膨大な素材を大幅に短くして面白くするという仕事。 なるべく客観的に見ながら素材の善し悪しを決めて、いかに面白くするか、かっこ良くするかを考えます。
動画編集という職業は一般にはほとんど知られていないと思うのですが、どうして仕事にしようと思ったのですか。
私も最初は知りませんでした。 この学校へも映画を撮りたいという願望だけで、カメラマン志望として入学しました。 そして入ってみると機材が豊富にあるので、撮ってみたら撮影の後に編集という作業があったんです。 せっかくだから自分でやりたくなって、編集していたらのめり込んでしまいました。
実際に撮ったからこそわかったことが大きかったんですね。
そうですね。 そしてそこからは映像制作が凄く楽しくなっていって、撮影して編集しての繰り返しでした。 でも学生なのでお金がないということもあり、映像番組のADなど、映像に関するバイトをして、そこで得た知識を活かし、また撮影に没頭するという学生生活でしたね。 あまりにもお金がなかったので男3人で六畳一間に部屋を借りたりして(笑)。
そこまで映像制作にのめり込めるのは何故なんでしょうか。
映像が好きというのが一番ですが、もちろん辛い時もあります。でもそれを乗り越えた時の達成感が凄いんです。 振り返ると、作品制作をしている途中途中で辛いのですが、達成感を得たいがためにやっていたところもあるかもしれません。 それに加えて、やればやるほど引き出しが多くなるというか、自分のセンスが磨かれていくのがわかるんです。 いろんな監督やディレクターを見て感じて、次の現場ではその引き出しが増えてる自分を見るのが好きでした。
そうして現在、数々のCMを手がけるところに繋がっていったんですね。
もう10年間、CM制作に携わっていますが、在学中の「あの1カットを撮りたい」という映像への貪欲さは今でも忘れていません。だから学生たちには、自由に、楽しんで、映像が好きという思いを育んで欲しいですね。