舟山久美子-インタビュー
(2014.12.24UP)
メディアで活躍する先輩に聞くインタビュー企画。モデル・タレントとして活躍中のくみっきーこと舟山久美子さんです。
―そもそも音楽に興味を持ったきっかけはなんだったんですか?
3歳の頃からもう「歌手になりたい」って
夢を持っていたんです。
3歳の頃からもう「歌手になりたい」って夢を持っていたんです。それは父親が音楽が好きで、趣味で楽器を弾いていたり、家で洋楽やディズニー音楽が流れていて、気づいたら歌っているような子どもだったので、父親とディズニーの影響は大きかったと思います。
―小学生の頃はオペラでステージにも立っていらっしゃいますね。
学校が厳しくてデビューできなくて。
それで高校からアメリカンスクールに入学しました。
もっと歌がうまくなりたいと思ったので、声の出し方の基本になる声楽を習いたいと思ったんですよね。それは2年間ぐらいで、元々好きだった洋楽や、日本のアーティストさんだと宇多田ヒカルさんなどのポップスやR&Bを歌いたかったので、14歳ぐらいからそちら寄りのボイストレーニングに週2ぐらいで通い始めて。
ちょうどその頃、レコード会社のオーディションを受けて、それに合格して。でも学校が厳くてデビューできなくて。それで高校からアメリカンスクール(イン・ジャパン・ハイスクール)に入学しました。
―アメリカンスクールへの転入って相当難しいのでは?
どうしてもデビューしたかったので入学したい気持ちを伝えてもらって、猛勉強して。
日本の学校に通っていた人は、基本的に入れないんですよ、特別な理由がないと。でも、どうしてもデビューしたかったので入学したい気持ちを学校に伝えてもらって、特別に試験を作ってもらいました。それで猛勉強をして。
英語はもともと母親が外国人なので、家で喋ったりはしていたんですが、勉強で使うとなると、数学や歴史も英語で知らなきゃいけないので、そういう部分は一杯勉強しましたね。
それを数ヶ月で覚えるっていうのが、入学に向けての条件だったんです(笑)。
―すごいですね。アメリカンスクールならではの授業というのはあるんですか?
ボーカル・ジャズクラスというのがありました。でもその授業は15人ぐらいしか入れないので、オーディションを受けるんですよ。最初は落ちたんですけど、それでも楽しみな授業でしたね。
―アメリカンスクール在学中からプロシンガーとしての活動もスタートされて、当時の生活はすごくハードだったのでは?
大変でしたねぇ。毎日、論文の宿題があって、でも仕事もしていたので、数時間、短い時は3時間ぐらいしか寝れなくて、毎日顔色は悪かったです(笑)。しかも宿題ができてない状態なので本当は眠れていないんですよね。
―最近は、テレビでのカラオケ採点対戦企画への出演を経て、新作のラブソングだけのバラードアルバムもリリースされて、デビュー当時とは音楽性も変化してきましたね。
自分の歌声をもっと沢山の人に聴いてもらいたいという思いで試行錯誤していたんですね。
そうですね。デビュー当時はR&Bで洋楽寄りのカッコイイものを作りたいというところから始まったんですけども、なかなか日本のマーケットだとそれを多くの人に伝えられないというのを痛感していて。でも自分の歌声をもっと沢山の人に聴いてもらいたいという思いで試行錯誤していたんですね。
―そこにちょうど名曲のカバーを披露する、
あの番組のお話が来たんですね。
求めてくれている人に対してしっかり応えたい気持ちってすごく大切だなと思うようになりました。
そうですね。いろんな名曲を歌わせていただく機会を得て、沢山の人に歌声を聴いてもらえるきっかけになったし、自分でも意外な表現の仕方や歌い方が見えてきましたね。さらにリスナーの方がMay J.の歌声をどういうふうに求めていただいてるのか?が明確に見えてきたので、求めてくれている人に対してしっかり応えたい気持ちってすごく大切だなと思うようになりました。
―自分のやりたいことばかりではいけないと思ったんですね。
仕事は結果を出さなきゃいけないので、
好きなことばかりやっていちゃダメなんですよね。
やりたいことはけっこうこの7年間やってきたんですよ。でもこの仕事は結果を出さなきゃいけないので、好きなことばかりやっていちゃダメなんですよね。時代が何を求めているのか?自分はどの位置でどういう歌を歌わなきゃいけないのか?客観的に見ないといけない。私、めったに落ち込まないんですけど、今年、ベストアルバムを出す前はそれでいい結果が出せなかったら、次が見えないという、初めて挫折を感じましたね。なので、カバー企画の番組で、歌声っていうところをうまく伝えられたので、あの番組にはすごく感謝しています。
―ところでMay J.さんはデビューしてからお休みらしいお休みはあったんですか?
3年前、初めて家族とパリに少し長い休暇で訪れたぐらいですね。普段もなんでも仕事につながっちゃうんですよ(笑)。
たまに映画を観に行ったり、ショッピングしたりはするんですけど、衣装も自分でスタイリングもしているのでそれも結局、仕事だし。一時期、キックボクシングにハマっていたんですけど、それもパフォーマンス力を上げるためだったので、趣味はないですね(笑)。
―ホントにストイックですね。
みんな昔から応援してくれてるんですよ。
なので責任感があるというか、もっともっとがんばりたいし、
その子たちにびっくりしてほしい。
あ、でも小学生の時からの友だちに会うと息抜きになります。と、同時にリアルな同世代のことを聞けるので、感じることもたくさんあるしそこからアイディアが浮かんで歌詞になることもありますね。
でもやっぱり、小学校の卒業文集にも「私は歌手になります!」って書いてたので(笑)、みんな昔から応援してくれてるんですよ。なので責任感があるというか、もっともっとがんばりたいし、その子たちにびっくりしてほしいので、「あのときのメイちゃんが!」って言ってもらえるようにならないといけないと思うので。
―今の高校生にはどんなイメージがありますか?ファンの方の中にもその世代はいらっしゃると思うんですが。
「歌手になりたい」という方からのメッセージが増えましたね。本気で目指している子を見ると応援したくなります。
直接会う機会はないんですが、そのテレビでのカラオケ採点対戦企画に出演してから「歌手になりたい」という方からのメッセージが増えましたね。本気で目指している子を見ると応援したくなります。やっぱり早いうちからいろんな努力をしたほうが未来につながると思いますね。ただ、私がこれまでやってきたことをその子たちがやると思ったら「大変だ……」と思います(笑)。私が過去にやったことは、本当につらかったので。
―歌ひとすじでがんばっているMay J.さんが今、特に「歌っててよかった」と思う瞬間はどんなときですか?
今までやってきたことは無駄じゃなかったんだって気づいて、また次にもっと大きな段階に向けてがんばれるんですよ。
楽しいことばかりじゃないし、たくさん失敗もして、つらいことも経験して。でもその中でもがき続けた先に見つかる答えがあったりして。その答えを見つけたら、今までやってきたことは無駄じゃなかったんだって気づいて、また次にもっと大きな段階に向けてがんばれるんですよ。それは歌とともに成長していってると感じられるからで、歌が自分の人生そのものだなってすごく感じます。親友のような存在だし、歌と出会えて、こうやって歌で仕事ができるっていうことに対して毎日感謝していますね。
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メディアで活躍する先輩に聞くインタビュー企画。アイドリング!!!から菊地亜美さんとアイドリングNEOから伊藤祐奈さんです。