超特急-インタビュー
(2015.12.01UP)
メディアで活躍する先輩に聞くインタビュー企画。人気沸騰中!メインダンサー、バックボーカルグループ超特急さんです。
―まずは映画「黒執事」について聞かせてください。
ストーリーの要となる若槻華恵役は優香さんにとっても新たな挑戦だったと思うのですが、
この役のオファーが来たときはどんなふうに思いましたか?
最初は「私ではないんじゃないですか?」という感じでお返事したんです(笑)。
「こういう役をやらなそうな人に演じてほしい」という言葉もあったので、「それでは、やってみます」と。
私の実年齢よりもかなり上の役だったので、最初は「私ではないんじゃないですか?」という感じでお返事したんです(笑)。でも、監督さん、プロデューサーの方と話をしてみると、みなさんがこの作品に対する強い思いを持っていることがわかって。「こういう役をやらなそうな人に演じてほしい」という言葉もあったので、「それでは、やってみます」と決心して。
個人的にも「変わりたいな」という気持ちがあったから、良いタイミングなのかなって。
―変化を望んでいた時期だった、と。
年齢を重ねて大人になっている自分を見てほしいなという気持ちもあったし、そのきっかけを探していた。
そうですね。バラエティ番組のイメージもあると思うんですが、自分のイメージが20代前半で止まっている気がしてたんですよ。年齢を重ねて大人になっている自分を見てほしいなという気持ちもあったし、そのきっかけを探していたというか。
今回の役で「優香ちゃんもこういう大人の役をやるんだな」と思ってもらえたら嬉しいですね。
―まさに“大人の女性”というイメージの役ですからね。
貫禄があって、堂々としていて、包み込むような優しさも持ってる女性像ですよね。特に清玄(汐璃)(剛力彩芽)といっしょにいるときは、大きい心で接するような意識で演じていました。
―カメラが回っていないときも…?
ちゃんと人のことをほめることができるのはステキだなって思います。
そのつもりなんですけど(笑)、彩芽ちゃんもすごく大人っぽいですからね。さらにしっかりしているヒロくん(水嶋ヒロ)もいてくれたから、つい甘えてしまう部分もあったかも。
ヒロくんはプロデューサー的な立場としても関わっていたから、全体をよく見て、みんなに気を使ってくれたんですよ。撮影の初日のときも「これが華恵さんですよね」って言ってくれて。その言葉で安心できた部分もあったし、そうやってちゃんと人のことをホメることができるのはステキだなって思います。
―作品全体の世界観もきっちり作り込まれていて。
撮影は北九州だったんですけど、まるで外国みたいな雰囲気なんですよ。映像もキレイだし、高級感や妖しい雰囲気もあって、違う世界に連れていってもらえるような感覚があると思います。アクションシーンもすごくカッコいいんですよ!
―この作品によって、女優としての幅も広がりそうですよね。デビュー当初から「将来は映画やドラマを中心に活動したい」と思っていたんですか?
いや、ぜんぜん思ってなかったです。「向いてないな」「つらいな」と思うことのほうが多かったので。
いや、ぜんぜん思ってなかったです。17才でデビューしたんですけど、そのときは「すぐに辞めるだろうな」と思っていましたから。まわりの人からも「優香ちゃんはすぐ辞めると思ってた」って言われるし(笑)。
池袋でスカウトされたのがきっかけだったんですけど、よくわからないままこの世界に入ってしまったというか、「向いてないな」「つらいな」と思うことのほうが多かったので。
―「芸能界でがんばっていこう」と思ったのは、いつ頃なのですか?
まわりの友達がいろんな選択をしていくなかで、
「違う仕事はできないかもしれないな」と思うようになって。
高校を卒業してからですね。
高校生のときからこういうお仕事をさせてもらっていたのですが、まわりの友達がいろんな選択をしていくなかで進学したり、就職したり少しずつ「違う仕事はできないかもしれないな」と思うようになって。私はあんまり勉強してなかったし、大学にも行かなかったし、パソコンも使えなかったし、「他にやれることはないな」って。だったら、この世界で自分に出来ることを見つけなくちゃいけないじゃないですか。
―高校時代は進路に迷っていた時期なのかもしれないですね。
そこまで考える時間もなかったんですよね。
遊びに行ったことも数えるほどしかないし、休みもなかったので。
そこまで考える時間もなかったんですよね。1時間目だけ授業を受けて、そのまま仕事に行くようなことも多かったし…。
高校時代の友達からは「ずっと寝てたよね」って言われるんですよ。スキがあったらすぐ寝るっていう(笑)。遊びに行ったことも数えるほどしかないし、休みもなかったので。高校の思い出は、修学旅行くらいかな。仕事を始める前は普通にカラオケとかに行ってましたけどね。
―勉強する時間もあんまり取れないですよね…。
重要じゃないと思ってたんですよ(笑)。
まだ子供だったから「好きじゃないことはやりたくない」みたいな気持ちもあったし。親に恥をかかせないように、とにかく高校だけは卒業しようっていう感じでしたね。
―「もう少し勉強しておけばよかった」と思うことはありますか?
ただ、過去に戻りたいという気持ちはまったくないんですよね。
「英語が出来たら良かったな」と思うことが多いから、留学とかもしてみたかったですね。
あと、バラエティや情報番組に出させてもらうようになって言葉を扱うようになったときに、読めない漢字もたくさんあるし、「何も知らないんだな」って思うこともあって…。ただ、過去に戻りたいという気持ちはまったくないんですよね。
―「あの頃は良かったな」とも思わないですか?
いつも「いまがいちばん楽しいな」って思うんです。
もちろん「幸せだったな」「楽しかったな」という記憶はたくさんあるんですけど、いつも「いまがいちばん楽しいな」って思うんです。大人になれば自分の判断で行動できる範囲が広がるし、「大人って最高!」って(笑)。
楽しいこともたくさんあったけど、いつも「早く大人になりたいな」と思っていて・・・
高校くらいまでは、どうしても世界が狭いと思うんですよ。私もそうだったんですけど、クラスのなかがすべてになってしまうし、そこで上手くやっていくためには自分を押し殺さなくちゃいけないこともあって。
私は女子高だったから「女の世界って難しいな」って思うこともあったし。友達もいたし、楽しいこともたくさんあったんだけど、いつも「早く大人になりたいな」と思っていて……何だかネガティブなことばかり言ってますね(笑)
―いえいえ(笑)。そういう気持ちは、いまの10代も同じだと思います。
後になれば「何であんなことで悩んでたんだろう?」って絶対思えるようになるし、
あまり重く考えたり、自分を追い詰めないでほしいですね。
もしかしたら「イヤだな」と思ってる人もいるかもしれないけど、後になれば「何であんなことで悩んでたんだろう?」って絶対に思えるようになるし、あまり重く考えたり、自分を追い詰めないでほしいですね。それよりも「大人になったら、こうしよう」って楽しみを探してほしいなって。もちろん、大人になると責任というものも生まれてくるんですけどね。
―いまは出口が見つからなくても、年齢とともに視野も広がりますからね。
近くにすごい人がいると「自分もやらなくちゃ」って思っちゃうけど、
その人によってタイミングや運って絶対にあると思うから。
そうですね。私自身、決断するのにすごく時間がかかるし、まわりの人たちに「これはどう?」「こういうことをやってみない?」と提案してもらいながら仕事をしてききて。でも、最近ようやく、「自分で納得して、やりたいことを見つけていきたい」と思えるようになったんですよね。
こういう大人もいるんだから(笑)、高校生のときから焦る必要はぜんぜんないと思います。」
近くにすごい人がいると「自分もやらなくちゃ」って思っちゃうけど、その人によってタイミングや運って絶対にあると思うから。
■出演者:水嶋ヒロ 剛力彩芽 優香 山本美月 大野拓朗 栗原類 海東健 ホラン千秋
丸山智己 城田優 安田顕 橋本さとし 志垣太郎 伊武雅刀 岸谷五朗
■原作:枢やな『黒執事』(掲載 月刊「Gファンタジー」 スクウェア・エニックス刊)
■監督:大谷健太郎 さとうけいいち
■脚本:黒岩勉
■製作:映画「黒執事」製作委員会
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